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2022年8月29日

自治体クラウド、バックアップ環境を刷新して運用負担を大幅に軽減
導入事例: 旭化成ネットワークス


旭化成ネットワークス株式会社は、データセンター事業を中心に各種ネットワークサービスを提供し、自治体向けに提供する自治体クラウドサービスを運用しています。そのサービスの一つは、九州を中心とした自治体向けの DX を後押しする自治体クラウドで、官庁施設の総合耐震計画基準においても高い耐震安全性を持ったデータセンターとして、 多く自治体が利用するクラウドの基盤となっています。同社では、多くの自治体が利用する他業者運営の自治体向けIaaSにて大規模障害が発生したことを契機に、バックアップ環境の刷新を計画しました。

新たな環境づくりでは、従来の 5 世代から 30 世代ほどのバックアップデータ保持、工数がかかっていた設定をできる限りシンプルな構成に、手間のかかる運用管理の負担軽減、顧客自身でのリストア、コストの軽減などのさまざまな課題がありました。これらの課題を検討して導入されたのが、ベリタスの NetBackup アプライアンスでした。選択のポイントは、以下のとおりです。

  • エンドユーザーが直接操作できる機能(WebUI およびその操作性を評価)

  • 豊富な機能

  • ランサムウェア対策(独自の OS 搭載、バックアップからランサムウェアの可能性を AI/ML で検出、不正侵入検知防止機能)

  • シンプルな運用と迅速な拡張性による運用工数の削減

  • 高い重複排除率によって効率的なデータ保管が可能、コストを削減

 

 


現在では、自治体がシステムを利用しない夜間など回線が混雑していない時間帯を見計らってバックアップを実施しています。NetBackup アプライアンスのみのシンプルな構成でバックアップ環境が整備され、運用負担も減り、1人日ほどの工数削減に値する、と評価されました。また、仮想マシン単位で 30 世代ほどのバックアップが行われているため、データ破損に気が付くのが遅れても、最大30日前までさかのぼって復旧が可能となりました。さらに仮想マシンを NetBackup から直接起動する Instant Access VM 機能によって、万一の際のリストアも迅速になりました。自治体クラウドそのもののサービス品質向上にも大きく貢献しています。ランサムウェア対策については、自治体クラウド向けの環境のため、外部からの侵入が難しい隔離された環境で運用されており、もともと安全な環境ですが、万が一の場合にも NetBackup の AI//ML ベースの異常検出や、アプライアンスの不正侵入防止機能などにより、さらなる対策の強化ができています。
同社は、今後も自治体クラウドの信頼性向上に向けて、安定したバックアップ運用を継続していきながら、激甚災害にも対応可能な遠隔地複製環境の整備をしていきたいとしています。


NetBackup アプライアンスの詳細については、こちらをご参照ください。
過去のメディアアラートは、こちらからご覧いただけます。

 

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